「独り言」:対話AI、あなたは何を使いますか?

ChatGPTが公開され、WindowsでもCopilotが利用できるようになりました。
少し前までは、情報を探すことを「ググる」とか言っていましたが、今や、ネット検索も対話AIに質問するようになってきました。
ただ、対話AIが返す内容は、ネットに実在している情報なのか?それとも、AIが学習結果から生成したものか、その見分けがつきにくいというのも、事実です。

私が利用している対話AIやその類について、せいりしてみましょう。(あくまで、個人的意見ですので、悪しからず)

利用サービス

サービス名費用利用シーン契約状況
OpenAI ChatGPT Plus$20/月なんでも契約済
Microsoft Copilot Pro\3,200/月会話スタイルを「より厳密」設定で、Net検索無料版
Google Gemini Advanced\2,900/月開発全般の質問やプログラミング支援無料版
Anthropic Claude Pro$20/月開発全般の質問やプログラミング支援無料版
GitHub Copilot$100/年コード生成支援契約済

私にとってのサービス利用の感想

AI対話は、乱立気味といっていいくらい沢山あります。
無料のものから有料、実験中のものなどを含めると、本当の沢山ありすぎます。
無料なら、ちょっと使ってみて、気に入らなければ使わなければよいだけなのですが、有料はそもいきません。

かといって、片っ端から有料契約を行い、試すというのも、対話AIを調べているわけでもなく、ただ、自分にとって有益なものを見つけたいだけなら、それもどうかと思います。

となると、ソフトウェア開発のアシスタントを中心として、ChatGPTが公開された比較的早い時期から利用してきたことを基準に、無料版の他のAI対話サービスを使った感想など書いてみたいと思います。

ChatGPT

さすがに、対話AIを世の中に知らしめただけのことはあり、開発アシスタントだけでなく、何でもそこそこの回答をくれます。
全てが、真実かどうかは、当然ながら保証されないので、回答の真贋を見分ける力は、利用者側で必要であることは間違いありません。もっとも、これは、全てに言えることで、従来のNet検索でも、そのコンテンツの信憑性は、利用者が判断しなければならいことは、言うまでもありません。

ChatGPTが公開されてから、様々な改良がくわえられ、GPT-3.5~GTP4としてGPT4oと対話が自然に、しかも応答は早くなっています。さらに、自分の対話した情報がメモリに記憶されているそうで、過去の話をいちいちプロンプトに入れなくても、よくなったりするのも、便利です。過去を全て覚えているというわけでもなさそうですが、ある程度は記憶している印象です。

特に、PythonのプログラムコードをChatGPTサービス側で実行したりもできるので、コードに関係した問いには、すごく便利です。

最近は、Pythonに限らず、プログラミングエラーの原因と対策を質問すると、エラー情報を別プログラムで処理しているような動作がみられ、対処方法も、より具体的な回答がえられたりもします。
別プログラムで解析できない場合も、ありますので、使い方しだいです。

私は、今のところ有料契約しているのは、ChatGPT Plusだけなので、他の比較とは条件が同じではありませんが、今のところChatGPTは、開発アシスタントとしては、手放せません。

Microsoft Copilot

本来なら、Microsoft Copilot Proを契約してみないと、無料版との違いを述べることは適切ではないと思います。
しかし、Microsoft Copilot Proだからできることを見ると、Office利用において、その有効性が高まるような情報をよく目にしますが、Microsoft Bingに種類と特徴を聞いてみました。

タイプ費用特徴
Copilot無料版無料情報を探したり、オリジナルのコンテンツを作成したり、作業をすばやく完了したりするための基本的な機能を提供
Copilot Pro\3,200/月個人向けの有料バージョンで、創造性と生産性を高めるための追加機能が提供。
Copilotの全ての機能に加えて、より高速な回答取得やお気に入りのアプリとのペアリングなどが可能
Copilot for Microsoft 365\53,964/年ビジネス向けの有料バージョンで、Microsoft 365 Business StandardまたはBusiness Premiumサブスクリプションを使用して、組織にCopilotを導入可能。
Copilotの全ての機能に加えて、さらに強化されたエクスペリエンスや外出先でのAIの活用などが可能
その他個々の価格一部の情報によれば、Copilot 365、Copilot Finance、Copilot Securityなどの特定の目的に特化したバージョンも存在するよう

色々なバージョンがあるようです。
私は、一人で仕事をしているので、会社に勤めていた時ほど、書類を作成しません。
会社にいると、ほんとうに報告書だとかプレゼン資料などを作っていたと、思います。
会社を辞めると、そういう書類は、作らなくなり、そういう書類は本当に必要だったのか?と思わされます。
もちろん、組織で仕事をするために、関係者に理解を得る必要はあるので、そういう書類は必要なのでしょう。

しかし、本当に理解を得ないといけない人への資料だったのか、何かあった時のための保険みたいなものなのかもしれません。

話がそれてしまいましたが、Microsoft Copilot(無料版)でも役立つ場面はあります。
それは、実際のNet検索のフロントエンドとしての利用です。

「会話のスタイルを選択」を調整し、質問を行うという利用の方法です。
あとは、Copilotに質問を自由文で行うと、回答が得られます。この回答の根拠の情報が、示されることが、最大の特徴だと思います。
AIが生成した内容の根拠を確認できることで、直接の情報と、その情報の周辺を知ることができて、ある意味信頼性の判断を、自分で行うことができます。

Google Gemini Anvanced

Google対話AIの有料版です。これは、現在私が一番使ってみたいと思っている対話エンジンです。
しかし、まだ契約はしていません。ChatGPT Plusにお金を支払っているので、それを超えるサービスが必要か、まだ確信がえられないことがあります。
ということで、Gemini無料版を使ってみての感想になってしまいます。

最近の一番のショックは、自分の作成しているアプリに、公開されている機能を組込むための、makefileを書き換える依頼をしたところ、「私は大規模言語モデルとしてまだ学習中です。それを処理し、理解する機能がないため、すみませんがお手伝いできません。」と返事がありました。
無料版なので、まだ、モデルが最新でなかったりすることが原因かもしれません。

ただ、Google Gemini Advancedには、とても魅力的な機能があります。
「次世代モデル Gemini 1.5 Pro を搭載した Gemini Advanced では 100 万トークンのコンテキスト ウィンドウを利用でき、最大で 1,500 ページもの大規模なデータセットやドキュメントなどより効率的に検索、分析、理解できるようになっています。」この100万トークンのコンテキストウィンドウや、1500ページを使えるなどは、多分ChatGPTではできないと思います。

また、Google Workspaceと連携することに、そこの情報を使いAIに処理させることもできそうです。
さすが、Googleって感じです。

Anthropic Claude Pro

これは、わりと最近話題になっている対話エンジンです。GPT3.5をベースにしているそうですが、対話の品質の評判はよさそうです。
先日、友人に教えてもらい、早速使ってみました。
使う時間帯によるものなのか、たまたまメンテナンス中だったのか、応答しなくなったりしていましたが、基本的には普通に応答してくれます。

まだ、無料版なので、色々制約もありますが、回答内容としては、ChatGPT Plusと変わらない感じです。
応答の文章は、ChatGPTより親切な文章のようにも思いますが、好みの問題だと思います。

ChatGPT Plusと月額費用は同じなので、どちらでもよいのかもしれませんが、運営主体の規模というか影響度合いなど、今後の情勢しだいかと思います。

GitHub Copilot

これは、プログラミングに特化した支援ツールだと思ってください。

Visual Studio Codeで開発するなら、とても便利なサービスです。
コードに、コメントを入れると、その要求をみたすようなコードを生成してくれます。
ドキュメントも書いてくれます。

Android StudioでもPluginを入れると、GitHub Copilotを連携させることはできるようです。
Google Coraboratoryでは、公式には直接GitHub Copilot連携ができないようです。
これらの開発環境は、私の仕事上でよく使う環境なので、ざっと調べてみました。

まとめ

いろいろな対話AIがリリースされてきますが、どれか1つで万能なものはないというのが、私の理解です。
利用シーンに合わせて、最適なアシスタントを切替えながら作業にやくだてられればいいですね。
有料版をいくつか契約していくと、その費用も結構ひつようになり、それも心配ですが、一人でできる範囲が広げられるので、対話AIはこれからも使っていきたいです。