スマホ撮影では瞬間を撮影できないかも…
みなさん、スマホで写真や動画を撮影していますか?
私は、Facebookをよく使います。
「乗り鉄」の方で、よく新幹線に乗られているようで、富士山の動画を車窓から撮影されています。
最初は、ただ「きれいだな~」くらいに思っていましたが、あるとき、架線を支える電柱が、傾いていることが気になるようになりました。
私は、仕事がら動画を扱うことも多かったので、カメラの撮影素子のことも少しは知っていましたが、動画の1フレームは、一瞬なものだという感覚でした。
しかし、新幹線から撮影した動画の電柱は傾いていたのです。
なぜ、電柱は傾くのか…
最近のカメラは、CMOSのものが多く、画角の左上から右下へ順番に情報をスキャンしています。
つまり、左上と右下では、タイムラグが生じるということです。
そのため、新幹線のように高速に移動しながら、手前の電柱は、あっという間に画面を横切ることになります。
そのため、画面の上から下へをスキャンしている間にも、電柱が移動しているということなのです。
その結果、撮影された動画では、瞬間ではなく、歪ながら取り込まれ、結果として電柱が傾くというわけです。
電柱の傾きは、スマホを縦から横に変えると変わるのか…
「乗り鉄」さんに、こんな説明をして、「今度はスマホを横にして撮影してください。」と、お願いしましたところ、スマホを横にした動画を投稿して下さいました。
すると、期待したように、電柱の傾きが変わりました。
今回の投稿は、新幹線ではなく、在来線のようでした。
在来線でも、やはり電柱は傾いています。
私たちがリアルと思っている映像は、実は歪んでいる世界を見ているのかも…
今回の気づきを通して、私たちが見ている写真や動画は、もともと歪んでいるのかもしれないと、思っています。
昔のデジタルでない写真は、「一瞬を切り取る」というキャッチコピーがあったように、本当に瞬間を切り取っていましたが、現在のデジタル世界での一瞬は、存在しないのかもしれません。
考えさせられる気がします。
「乗り鉄」さんの投稿に感謝です。