人との対話とAIとの対話。ストレスの少ないのは、どっち?
毎週、プライベートな集まりを、メタバース空間で行っています。
かれこれ、2年近く続けていますが、最初は「メタバースを体験し、理解を深めよう」的なことで始めました。
この2年間で、メタバースの話題から、ChatGPTをはじめとしたLLMベースのAI対話へと、世の中の注目も変わってきているように思います。
今回は、「コミュニケーション」をキーワードに、ディスカッションが始まりました。
コミュニケーションなくして社会活動は成立しないですが。。。
日常生活を行う上で、「コミュニケーション」は必要不可欠なものです。
生まれてすぐに、親や家族とのコミュニケーションに始まり、保育園/幼稚園~小中高での集団でのコミュニーション、大学での地域依存から離れた関係でのコミュニケーション。そして、就職してからの仕事を通じた関係でのコミュニケーション。再び家族としての関係のコミュニケーション。
人は、自分以外の人とのコミュニケーションを通じて、成長もしますが、コミュニケーション一つで、好ましくない状況に陥ることもあります。
そうです、人はコミュニケーションが必要だということです。
人と人以外のコミュニケーション
少し前まで、人にとってのコミュニケーションとは、「人と人」の関係において成立するものでした。
「直接対面によるコミュニケーション」にはじまり、文字が発明されると、「文字を通してのコミュニケーション」を使うようになると、時間と空間を超えることができるようになりました。
さらに、電話が発明されると、「リアルタイムでの空間を超えたコミュニケーション」が、さらに映像伝送ができると、文字だけでなく「イメージを含めたコミュニケーション」へと変遷してきました。
これらは、人や人の知識とのコミュニケーションということの範疇から違いはありません。
しかし、今はやりの、AIとの対話を行うコミュニケーションは、どうでしょう?
少し前から、コンピュータを使った対話システムは存在していました。
対話エンジンと呼ばれる、コンピュータプログラムが利用者との対話を担うものですが、限定的なシナリオに基づいているものでした。
が、ついに、2022年11月30日に、「ChatGPT」がリリースされ、AIと対話が実用に向けて大きな一歩を踏み出したように思えます。
自由文による質問をすると、もっともらしい回答をしてくれます。
最初は、懐疑的にみられていましたが、半年も経つと、回答精度も上がり、回答を無条件に信じてしまいたくなるような文章を出してきます。
まさに、人が、AIとの対話を行うことができたと言っても過言ではなくなりました。
人とAI、あなたは、どちらがストレスが少ないですか?
その昔、コンピュータと対話を行うと、人が入力した自由文を、入力者の意図を理解する精度が低いため、コンピュータとの対話には、ストレスを感じたことでしょう。
しかし、ChatGPTはその壁を打ちこわし、何の違和感もなく、テキストチャットとして対話ができます。
その知識ベースは、NETにあふれるデータを学習していることから、なんでも答えてくれる、まさにスーパーアシスタントです。
同じ質問を何度も質問しても、どんどん深堀していっても、常に冷静に応答してくれます。
人だったら、「何度もおなじような事をきかないで!」とつい怒ったり、面倒くさそうな答えになったりするものですが、AIは疲れ知らずなので、自分のペースで応答を受取ることができます。
さらに、プライベートな悩み相談でも、相手は機械なので、相談する側も言いにくいこともありません。もちろん個人情報は、ぼかした質問にすることなど、注意は必要ですが、良きカウンセラーになってくれます。
利用規約に反するような相談は、拒否されますが、そういう制約は別として、相談者側の気持ちは開きやすいように思います。
そう考えると、コミュニケーションのストレスは、「人と人」と「人とAI」のどちらが少ないのでしょうか?
AI対話との付き合い方
これからも「人と人」のコミュニケーションは、人がいる限りなくなることはないでしょう。
しかし、人が思考するときに、AIの助けを受けることが当たり前になるとき、対話するための聞き方、応答の理解する力が、鍵となってくるでしょう。
AIの応答は、正しくない場合もあるということを、見抜ける力をもつことが重要となるなら、その能力をどの様に身に着けるのでしょうか?
結局は、多くの経験と、多くの情報に触れることに帰結するように思います。
そして、自分の頭の中にある疑問やアイデアを表現する力(言葉、音楽、絵画、デザインなどの)こそが、AIを活用する最重要な能力ではないかと思います。
AIで、小説を書いたり、作曲したり、映像を生成したりと、芸術分野に悪い影響を与える話題をよく耳にしますが、人の内面を外界に解き放つ能力こそが、人そのもののであると最近思うようになりました。
みなさんは、どのようにAIと付き合っていきますか?