「独り言」:同じ世界にいて、同じものを見ても、見えているものは違うということ。。。
2024/6/30 NHK Dearにっぽん「50gの物語をあなたに~仙台・和菓子職人~」を見ました。
私は、この番組が好きで、いつも見っています。
今回は、創作和菓子職人の方が主人公でしたが、この主人公が新しい和菓子を思いつく感性というか着想は、「凄いなー」の一言なのです。
もう一つ感心したことは、和菓子のタイトルと、その和菓子に「ことば」を添えて、お店に出しているということなのです。
「綺麗な和菓子」、それは、見れば感じ取れます。
「美味しい和菓子」、それは、食べれば感じ取れます。
しかし、その和菓子を創作したときに、作者が感じていたことは伝わらないのかもしれません。
言葉を添えることで、伝わる気持ちがあります。
それを通して、お菓子から見えるものも違ってくのでしょう。
喫茶の和菓子:幸福切符 ~「銀河鉄道の夜」の一節から着想を得た和菓子です~
「銀河鉄道の夜」より ~ 「けれどもほんとうの幸せはいったいなんだろう」
宮沢賢治さんは言っています
「幸福の切符は実はみんな持っています。ひとり1枚持っています。この世に生まれてくるときに
ひとり1枚 1枚ね」
ほんとうの幸いはすぐそばにあったりするのかもしれませんが それが何なのかは
結局のところわからないのです
わかったかなと思った瞬間にまたすぐわからなくなるのですから
わからないから追及し続けるということなのです
6月の和菓子:芒種 ~私は勇気という苗を植えようと思います。あなたは何を植えますか?~
自分で感じ取れない感覚を、言葉を通して感じさせてもらえます。
モノづくり、創作を通して人に伝えることに、「ことば」を添えられるとって素敵ですね。
※画像は京都・龍安寺 石庭です。この石庭は、どの位置から眺めても必ずどこかの1つの石が見えないように配置されています。全てを見ているようで、見えていないものがあることを体現しているそうです。