「独り言」:「ひょうご防犯ネット+(プラス)」は地域活動に役立つ予感が…

人口減少、高齢化など、地域コミュニティを取り巻く環境は厳しさを増しているように感じています。
昔のままでは、地域コミュニティの維持は難しくなっているのかもしれません。
しかし、役立つ仕組みも結構提供されているのかもしれません。

テレビ番組で、福祉や防犯など地域コミュニティを取り上げたもの多く発信されていまますが、それぞれを単独で見るということだけでなく、組合わせるという考え方で俯瞰してみると、見えてくるものもあるように思います。

私の暮らしている地域でも、お年寄りを自宅から地域の集まりに出てきてもらうために、いろいろ行事が行われていたりしています。
家から出ることで、多くの刺激を受けることで、運動機能の維持であったり、認知症の予防であったり、顔なじみによる、見守りなど、多くのメリットがあるようです。
一方、自宅で過ごすことが好きな人もいます。そういう人も尊重されるべきという考えもあります。

今年は、地域の福祉活動に係ることになり、あまり考えたことのない、地域の福祉活動、災害時の地域の助け合、防犯のための地域の見守りなど、現状に触れる機会があり、考えるようになりました。
まだ、十分に理解しているわけでもありませんが、現時点、これらは、別々に考えるものではなく、平時の関わりと、非常時の行動へ繋げるような流れとして、様々な仕組みを繋ぎ合わせておくことが重要ということを考えるようになりました。

2025/2/27「ひょうご防災アプリ+(プラス)」のリリース

先日、NHKの兵庫県のニュースの中で、「ひょうご防災アプリ+(プラス)」の紹介がありました。
どんなアプリなのか、興味本位でスマホにインストールしてみました。

兵庫県警のアプリなので、まあ、安心して入れてもよいかな、くらいな感覚でした。
大きくは、次のような機能があります。

  • ・警察署からの防犯に関する情報(不審者の情報など通報に基づく情報)
  • ・防犯ブザー機能(防犯ブザーや助けを求める機能、110番への連動など)
  • ・性犯罪通報機能(本人に代わって発話したり、110番への連動など)
  • ・ココ通知機能(登録している人に、「ここです」「ついたよ」「かえるよ」「乗ったよ」を通知する機能。通知された人はマップで位置を確認可能)
  • ・防犯パトロール機能(防犯パトロールのエリア管理もできそう)

このアプリの防犯的機能だけでなく、「ココ通知」機能は、見守りにはとても役立つと思えるものです。
例えば、家族が今どこにいるのか?そんな心配も、この機能を使えば、安心にもつながります。
さらに、災害時で連絡がつきにくい場合、どこに避難したのか?移動中の場所を伝えきることも難しい場合、このアプリで簡単に場所もわかります。

兵庫県に暮らしているなら、このアプリは使ってみることもよいと思います。

アプリのリンク:ひょうご防災ネット+(プラス)

地域コミュニティのIT基盤としての「ひょうご防災アプリ+(プラス)」

地域の見守り活動は、見守る側だけでなく、見守られる側も含めた協力が必要であるという理解なくしては、成り立たないと思っています。
そのために、地域の住民は、例えば、「ひょうご防災アプリ+(プラス)」などを活用することも有益でしょう。

「ココ通知」機能は、家族で通知しあうというレベルで使えそうですが、地域コミュニティに広げるには、課題があるように見えます。
例えば、課題として次のようなものが思いつきます。

  • 地域住民全員の通知を受けるための大人数表示を可能にできるか
  • 緊急時に通知を求めるための通知の仕組み

この2点が使えるのであれば、地域防災の基盤ツールにできるように思います。
もちろん個人情報保護法との関係もあるので、簡単ではないかもしれませんが、地域の見守り(福祉的観点)と地域防災(災害時対応)を円滑に進め、「助けられた命を助ける」という思いのもと、考えていきたいものです。