Stainberg SpectraLayers Proで楽器の音源分離を体験しました

2024年もあと数日で終わります。
今年の仕事も終えて、年末年始の休暇に入りました。
といっても、個人事業でやっていると、何か変わったこともありませんが、少し趣味っぽいことをと、前回のSpectraLayers 11 Goでは試せなかった、各学期を分類がどの程度できるかを試してみました。

Stainberg Cubase 14 Proには、SpectraLayers 11 Goが付属していて、mp3などの音楽ファイルを、ボーカルとその他に分離できるます。
その出来は、期待以上の感じでした。
とはいえ、ボーカルとその他の分離なので、ピアノ、ギター、ベース、ドラム、管楽器などを分離はできません。
分離したその他をベースに、VOCALOIDで違う声で歌わせるくらいなものでした。

もちろん、楽譜に起こしてみたりもしたいのですが、その他が全て入っているので、難しいようです。
ということで、SpectraLayers 11 Proなら、楽器の分離もできるので、30日のお試しができるので、早速Webサイトから申し込みをしました。
ライセンスは持っていないおですが、すでにPCにはインストールしていたので、起動すると、すでにアクティベート済みで、SpectraLayers 11 Proとして起動しました。

分離はトラックに合わせて段階的に適用

SpectraLayersを起動すると、こんな画面が出てきます。

この画面に、音源ファイル(mp3ファイルなど)をドロップします。

まずは、楽曲分離で、ボーカル/各楽器に分離します。
画面の右側のモジュールの一覧で、”楽曲を分離”をクリックし、ウィンドウを開き、分離したいものをチェックして、”適用”ボタンを押します。
分離作業が始まるので、しばらく待ちましょう。完了すると、次のような画面になります。

右側のレイヤ・ウィンドウに、分離されたボーカル・楽器がレイヤに分離されます。
ボーカル・楽器によってはさらに分離したい場合があります。
例えば、ボーカルでハモリがあるような場合、ボーカルをさらに分離してみると、ハモリを取り出すことができます。
レイヤ・ウィンドウで”ボーカル”を選択します。その後で、モジュール・ウィンドウの”コーラスを分離”をクリックし、楽曲を分離したように、”適用”を押すと、ボーカルとして分離された音データを、さらに”リードボーカル”と”バックボーカル”に分離してくれますので、しばらく待ちましょう。完了すると、次のような画面になります。

レイヤ・ウィンドウの”ボーカル”が、さらに下位レイヤの”リードボーカル”と”バックボーカル”に分離されています。
今回は、ボーカルで行いましたが、ドラムを”キック”、”スネア”、”ハイハット”、”シンバル”に分離したりできます。

他にも、ノイズの分離や、色々な音を分離することができるようです。
興味深いのは、複数の声を分離できるということがあります。
これがどういうものなのか試していませんが、興味深い機能です。

その他に、歌っている歌詞を文字起こしもできたりします。多少間違えて認識されることもあるようですが、文字起こしをsrt形式として出力できます。

この楽曲が分離されたプロジェクトを、必要なレイヤ(複数組み合わせることも可能)以外をMuteにしてミックスダウンをエクスポートして、Audioファイルに出力できます。
自分が欲しいレイヤだけの音源を生成することができます。

必用なトラックだけの音源データをつくれれば、これを元に楽譜に落とすことも可能になるように思います。

もちろん、この編集作業は、著作権の制約を受けるので、個人として楽しむことにとどめることは当然のことです。
決して、SNSやYouTube、他人への配付は、著作権法で認められている「私的使用」の範囲を超え、著作権侵害となる可能性があります。注意しましょう。

とはいえ、Stainberg SpectraLayers 11 Proは、色々なことができそうです。
30日は使えるので、その後は購入したいツールの一つです。